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場外乱闘

本日も場外乱闘です

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充実した金曜、土曜

泊まっていた子らを見送って、チサと出掛ける準備をしてる途中でサコから「スペシャルステージおわった」と連絡が来てたまげました。
声優さんたくさん出るのにみじけーなあおい!と思って驚いたんだけど、話を聞くと、そらそれくらいが丁度いいよなあ、という感じでした。納得。

そういや笹ノ葉で大人みくるが「ゴメンだけど、」って言うのが、ながるん関西人だなあと思いました。
aikoと一緒だね。ゴメンやで、は標準語でゴメンだよ、にはならないよ。(多分)
これ憶測で物を言ってるので普通に自分が間違ってる可能性あるけどぉぉおお

い いまこれ打ちながら 気を失いかけた あっぶね、あっぶね
ちょっと睡眠時間が足りてない と 言いつつ謙財投下します えへへ
来週から6月末まで、もうじゃんじゃん更新、はないです。ハルヒもテニスも。
と、自分に制限しないと、またお漏らしするわ。萌えお漏らしを。(萌えって言えば許されると思うなよ)(すんません)
謙財の妄想しすぎて生活がおろそかになっている。
あとアニメハルヒが忙しい。残りの放映枠全部がエンドレスエイトだったら面白いとか言って笑ってる場合じゃない。そんなに似たシークエンスばっかりやらないでよっ京アニさぼんなよっ みたいな妄想まで進みました

ちゅーわけで 来月一杯まで 前向きな考えでもって更新ほぼなし、を目標にしたいと思います!


目が虚ろ、と言った謙也を見上げると、眉を寄せたまま笑っていた。笑っている?分からない、でも口の端が持ち上がっているから、笑っているのだろう。
自分の目が虚ろだったとして、可笑しいことでも、まして苦い顔をされるようなことでもないのに、と財前は思った。
「せんぱい」
どうにも動けそうもないから、仕方なくガラガラの酷い声で呼ぶと、舌が、ひり、と痛んだ。ああ、噛まれ過ぎたのか、と気付いてしまうと居た堪れない。きっと舌だけじゃなくて、この体にはいくつも謙也が付けた傷とも付かない跡があるんだろう。今日は、酷い有様だったはずだから。
挑発した自覚はある。むっとした謙也が財前を(彼にしては比較的)めちゃくちゃに扱って、それで付いた傷跡なら自業自得というものだ。あんまり綺麗なものではないけども。
「すまん」
「……何が」
最中のことを言っているのか、至る前のことを言っているのか、それとも今、この状況を言っているのか。
目が虚ろだと分かるなら、財前の思考が散らかっているのだって見越してくれてもいいものを、謙也は財前に背を向けてしまった。静かに脳内反省会でもしているように。
何も気にせんでええですわ、俺が言うたんやし。
多分、そう声を掛ければいいんだろう。謙也はおそらく、頷くか短い返事をするかして、言い訳をするか……言い訳をせずに黙って抱きしめてくれるか。
(抱きしめる、とか、かっこ良すぎや、俺らに似合うとらん)
四肢がだるくて動かせない。今すぐ気絶をしてもいいと誰かが通達してくれたなら、財前は何も逆らわずに眠ってしまいたかった。謙也の反省会なんか放っておいて、後始末もせず、布団も被らず、帰りの時間も何もかも気にせず。
でもそうはいかない。気絶してる場合じゃない。
今すぐ触りたいのに、触って欲しいのに、間に流れる空気が何だか余所余所しいなと思ったから「ヤリ溜めしときましょか」なんて言ったのが悪かった。謙也は財前の口の悪さを知っているくせに、下品な発言が好きではないようで(普通の感覚だ、悪い事ではない)、ヤリ溜め、なんて怒られるに決まっていた。言ってしまえば、財前はそれで怒られたかったわけだ。窘められて、済し崩しに体を繋げて、何かちょっとくだらない遣り取りをして、それですっきり眠りたかった。
でも謙也は怒るでもなく、「せやな」と淡々と頷いて、驚いて思わず目を見開いた財前に向かって悪い顔を作ってよこし、「何ぼさっとしとんねん、早よ脱ぎや」と言った。
知らないでもない、謙也の悪い顔。珍しくも財前に意地の悪いことを言ってみようとするとき、悪戯っ子というよりは悪い顔になる。財前はレアだと思って少しだけ得した気持ちになる。でもそれが、セックスの前だったから、何だか怯んでしまうのだ。
最中のことは上手に思い出せない。普段はあまりしない、後ろから謙也が覆いかぶさってきたから謙也の表情も知らない。膝が立たなくなった頃に「まだやんのか」と呆れと諦めと、誤魔化せない期待とで背後の謙也を見た。本当は憎まれてたんだっけ、と考え直しそうになるくらい、謙也は酷い顔をしていた。気持ち良いのかどうかも良く分からないが、触れたところは熱かったから興奮はしているんだろう。
ヤリ溜め、に相応しく(相応しく?)ちょっとないくらいに射精させられた。
最悪だ、と思うことの内容分は、それで嫌になることなんか何もない、という(ほんとは分かりきっている)事実。これは財前側だけで、謙也がどう思っているのかはまた別の話ではあるのだけど、やっぱり財前は大した危機感を抱いていなかった。こんなセックスが原因で別れたりはしないだろうとタカを括っている。表情こそ酷かったが、謙也は何度も財前の名前を呼んだし、手抜きをされたようには感じなかった。手を抜かれるのと乱暴なのは違う。
自分たちには言葉が足りない、と考えたこと数度、でも謙也の勘違いはいつも財前を満たしてくれていたから、財前は心情と異なる見解にも異議を示さなかった。きっとこれも一種の甘えだろう。
それも、限界だろうか。謙也はまだ黙りこくっている。
「せんぱい」
「喉痛いやろ、家に電話しとくわ」
「……おおきに」
これは遮りたいんだな、と気付く。
往々にして謙也は都合の悪いことがあってもきちんと向き合うけども、こと、財前に関してネガティブなことを考えているときは話を逸らして、いつもよりちょっとだけ、甘やかす。謙也の中で財前が、他の何とも違う存在なのだったら、少しずるいくらい許せる、と思っている。
「先輩、こっち」
宣言通りに財前の家に泊まる旨を連絡をし終えた謙也は、やっぱり苦い顔をしたままだったので、財前は覚悟を決めた。
言わなきゃいけない、今。
呼ばれた謙也も何かしらの覚悟をしたのだろう、財前の頭を二、三度撫でてから、座っていたベッドから一度降りて、上半身だけ乗り上げるようにして財前と目を合わせた。
「……どっか、痛いとこあるか」
「さあ」
「さあ、て」
「さっきから俺、動いとらんし分からん。……ああ、ベロが痛いっすわ」
「……すまん」
痛いくらいで気持ちいいことだってある、と説明すると、ちょっと話が逸れてしまいそうなので、溜息一つでやり過ごす。そういうことじゃないんだ、それを謝ってもらう必要はなくて。
「ヤリ溜め、もうせんときましょうね」
「おう」
「忙しないの、俺、好かん。やってみて分かったわ。だるいのも勉強代と思うときます」
「……えらい前向きやな、怒らんのか」
「俺がしよて言うたんですけど」
謙也の手が動いて、仰向けで顔だけ謙也に向けていた財前の目元を覆った。さっきまでぐちゃぐちゃのべたべたになっていた、謙也の指、今はさらりと乾いて暖かいだけだ。人が話しているのに眠らせて、無かったことにしたいのか。
「先輩」
「ん」
「何でいじけとんのですか」
優しい声が出せただろうか。普段、そんなものを作る機会も少ないから、上手にはいかなかったかもしれない。
「いじけとらんわ、そうやなくて……反省しとんねん、ほっといてや」
「必要ですか、それ」
「……今日、お前めためたにしたろってつもりやなかった、あんなんちゃうねん」
「ふはっ」
何だ、本当に反省会をしていたのか、と可笑しくなって笑ってしまった。分かりやすい謙也、分かりやすくしていてくれる謙也。
「あんまし言いたないんですけど、先輩泣きそうやし教えますわ」
「なに……」
「えらい怒ってるわりに、丁寧にしてもろたなあ、って思てます、俺は。先輩が反省しとるんが、何やセックスの方法だけの話なら、別に反省していらんわ」
暖かい手がなくならないうちに、財前は自分の手を乗せた。まだ素っ裸の、死体みたいなこの体を、謙也がどんな顔をして見ているのか確認したい気持ちもあるけど、心情を多く語らないのであれば見えるものは見せておこうとも思うのだ。
分かって欲しい、勘違いのままでいい部分と、だめな部分がある。セックスの方法なんて瑣末事、だから何か悲しい思いをしたならそれを教えて欲しいのに。
「痛いのとか、どうでもええねん。することしてるっちゅーことは、アンタに許しとるからやろ。せやから、……反省するんは、俺とちゃいます?」
自分がこの優しい人を傷つけた、それを反省しなきゃいけなくて、でもこんな回りくどい言い方がやっとだった。
「……財前」
「うん」
「光」
「うん」
「光、あんな」
「はは、何ですか」
本当にこの人を弱らせたんだ、と知れる声色にまた笑ってしまう。笑っていいシーンでもないだろうに、気付けて良かったと安心のせいで笑ってしまうのだ。
「頼むから、ヤリ溜めとか言わんといて」
「……傷付いた?」
「俺が、お前とやりたいだけで、こんなんしてると思われとるみたいで嫌や。好きやから、しとんねん」
「知ってます」
「したいから好きなわけやない」
「知ってますよ」
「……なら、もう言わんといて」
財前の声色が常より柔らかい代わりに、謙也の声は固く強張っていた。
明るくって優しくて裏表がなくて、あと何だ、誠実で真面目で、家族思いの仲間思い、……その謙也の弱い部分を、ずるい部分を、自分が知っているのは中々嬉しいものだと感じているのは、まだ当分秘密にしておくべきなんだろう。
「うん」
こんなややこしい関係になってしまったのに、「ちょっと会えない日が続きそうだから今のうちに触って欲しい」なんて言えない。言えないことばかり増えて、言わなくていいことを言って困らせる、なのに財前に傷は付かずに謙也ばかり傷が付く。
「何や、先輩が……」
「ん?」
「もっと、したいて思てくれる方法、他に考えなあかんな……」
あ、思ってることが漏れた、と思って瞬間的に暖かい手を払う。反射で体を起こそうとして、腰に肘に肩に大変な違和感が走ってまたベッドに沈む。
「……自分、何しとんねん」
「……」
謙也の呆れた声に続いて、また手が伸ばされる。再び視界を塞がれるだろうかと思いきや親指が唇を擦っていくだけだった。
「ほんま、なあ財前……独り言のが素直って、どういうこっちゃ」
「あー……」
傷つけたとか、それが嬉しいとか、そんな世界に若干浸っていただけに格好が付かないのが恥ずかしい。今こそ視界を塞いで欲しいと思うのに、謙也はそうはしないで顔ばかりぺたぺた触ってくる。
「俺かて、お前が本気で嫌がってるかどうかくらい分かるわ。何も言わんでも、自分、嬉しいときとか瞳孔めっちゃ開いて目ぇキラッキラなっとんの、知らんやろ」
知るわけない。自分でそんなの見る機会ないのに。本当に目なんかでわかるものなのか。謙也にそう見えてるだけなのか。判別も付かないけど、少なくともそう思われてはいるらしい。
「ははっ、えらい可愛らしいし、俺だけの秘密にしとこって思っとったけどな。……ずっと、中学ん時からそんなやったで。すっごい吸引力やなーって思ててん」
「人を掃除機みたいに言わんでくれます」
謙也はまた笑って、今度は頬に押し付けるようなキスをされた。してくれた。
「タオル濡らしてくるわ」
財前の恥ずかしさが頂点に達した、というのも、気付かれたのだろうか。恥ずかしいと思うのと、それを謙也が知っていると思うのと。
後ろ暗くない悦びがまだあったなんて考えてもみなかった財前は、濡れタオルなどどうでもいいからもう一回してくれたらいいのに、と思った。


何て言えば触ってくれるんだろう、自分にのめり込んでくれるんだろう、とそればかり考えていたが、どうやら謙也は財前が喋らずとも知る手段を持っていたらしい。道理で居心地が良いと思ったら。
(天邪鬼で変なこと言わんようにせんと……瞳孔なんぞコントロール出来ひんのに、ずるいわ……)


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HN:
nafi/凪
自己紹介:
nafiは「なっふぃ」と読みますが、実際に会うときは「なぎ」って呼んで下さると返事をしやすいです私が。

カップリングの黄金率は「小器用で自分を作る人×長男気質」です。意固地な人とオープンマインドの人の組み合わせも、攻め受け問わず好きです。
オフラインは2010秋時点で謙財で、隙を見て古キョンとSOS団、あとは好きなものを書いていく所存です。
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