同僚の結婚式に行ってきました。 いつも昼飯を一緒に食らう仲なんですけど、式の二週間前からブルーになって、一週間前から「不安」「ほんとにやだ」って言ってて、そもそも結婚式も披露宴もしたくないと彼女はずっと言っていたので「これが噂に聞くマリッジブルーというやつか」とドキドキしながら見守っていたのですが(他に出来ることないし)。 「旦那の友人がパーティーノリすごくて」「体育会系だから」とは聞いていたので「男子が集まるとアホになる」という方向だとばかり思ってたんです。 そんな生易しいもんじゃなかったわ。 まずね、旦那の家が金持ちなのよ。そんで中学~大学まで学習○なのよ。なんだかとてつもなく人望の厚い人で、誰の人生から見てもこの人と接触した瞬間に「自分は脇役だなあ」と思わされるタイプっていうか。披露宴15テーブル中、新郎の客が12テーブルですわ。二次会は250人中230人が新郎の客。恐ろしい。 そもそも招待客多すぎて午前中に親戚だけで挙式→午後に友人招いて挙式→披露宴→二次会っていうフルコースですよ。私は午後から参加だったけど、ほんと…。 ほんで友人連中のテンションが最初からクライマックスで、式(披露宴じゃなく)で新郎新婦の入場の時点でやんややんやと囃し立てて(外国人神父さん困惑)全然厳かじゃなかった。爆笑!ズッコケ結婚式!!てな感じだった。何だったんだ、あれ。 新郎が新婦の手を取って誓いの何かするんだけど(記憶曖昧すぎる)、そのときに新郎は手のひらを上に向けて、新婦がそこに手を載せるはずなのに、新郎が迷いなく上から手を置こうとしたから「あ、こいつよく調教されてるな」みたいな…こう…ねっ!(新婦は新郎のことを「あんなのペットよ」と言っていたので、ははあ、って感じだった)みんなに笑われて「うるさいよ!」と笑って注意をする新郎。何だこれ。 披露宴で新郎の恩師が挨拶してたんだけど、これが「かちょうせんせい」とやらで(学年主任的な位置かな、と想像したけど伝統校のことよくわかんね)、「本来なら私は彼とはそう付き合いがないはずなのです」っつって、友人一同が爆笑。印象に残る生徒、を連呼されてた。「悪い生徒だったわけではなく、…暴れん坊でした」とのことなので、推して知るべしです。 で、あるとき学校の木に放火があって、目撃情報によると新郎のいた学年だったそうで。かちょうせんせいが体育館に集まった生徒に説教をして、体育館を出ると追いかけてくる生徒が。新郎です。「先生、辞めないでください!」と言い出す新郎。引責辞任するんじゃないかと心配したそうな。「俺が明日までに何とかするんで、辞めないでください!」→翌日、犯人自主。「彼が誰に何を働きかけたかは私は知りませんが、ただの暴れん坊でないことは皆がよく知っていました」。 金八だったらジャニーズがキャスティングされる位置だよねっていう。 披露宴の司会はプロの人ではなく、新郎の学生時代の先輩で、途中途中何度も「皆様、席についてください。全然進みません」って注意をしていたよ。どんだけ怒られたら気が済むんだ。「本日の司会がプロの方ではなく素人の私であるのは、ひとえに、君らの先輩だからです。抑止力です」って言ってた。確かに必要な人選だったわ…。 体育会系っていうか、セレブ風味リア充系ていうか…あーでも、挨拶とかで噛むとすっとグラスが出されて酒を一気飲みした後やり直し、っていうのが当たり前に行われていたのは体育会系?なの?か?? 何にせよあの規模であのテンションって早々お目にかかれないので貴重な経験したなって気持ちです。凄かったわ…。 新婦は最初から最後まで美しく微笑み続けていたけど、途中何度か引きつっていました。披露宴では一言も発さず、二次会の最後の最後だけ、穏やかな声で挨拶をしただけで(多分、交渉の末、喋らなくていいようにしてもらったんだろうけど)…まあその方がインパクト強いよな。あの人にぴったりのお嫁さん、ってイメージ付きそうだと思ったわ~。でしゃばらず美しく料理が出来てしっかり者で素直で芯が強くて、ちょっと世間知らず。みたいな。 これからこの人は、正月やら新築祝いやら山のように起きる冠婚葬祭やらに対応してかなきゃいけないんだなと思うと感心しちゃったわ…。 というのとは全く関係ないんだけど、お式でパイプオルガンの短いフレーズ演奏のたびに「あっ、今わたし、冒険の書への記録が終わったな」と思いました。 DQ3はラーミアが生まれたところです。ラーミアに乗って初めて、ナントカの塔を見つけてやまびこの笛を拾ったわ。遅い。