<表紙>
印刷所のサイトをざっと見て、表紙に使う紙のことを考えます(3秒くらい)。
40Pもいかないだろうと予測して、表紙の紙は150kg以内がいいなーと「五感紙純白キラ135kg」を使うことにしました。マーメイドのきらきらっぽいやつです。柔らかいの。
紙に詳しくないので、紙見本を見てみたり、友人連中に相談することもあります。
<本文>
本文のページ数が多くないときは「ナチュラル」を使ってます。小説なので本文用紙は白すぎない方が良いだろうなというのと、厚くも無いのに薄い紙を使うと寂しいので、自分ではちょうどよい塩梅と思っている「ナチュラル」です。まあ惰性です。
いつかは使いたいハイバルギー系…また今度!
<その他加工>
冬コミは同時に再録2種を出す予定なので、もう面倒なことは何もしないと決めていました。
表紙表面加工もしない!遊び紙もいらんわ!!
2.表紙を作る
<タイトルを考える>
表紙を自分で作る、と決めていたので、表紙に必要な要素として搾り出します。
いつもタイトルで泣く羽目になるので、思いついたときはネタ帳(webサーバにアップした自分用のcgiのメモ、携帯から投稿・閲覧可)に貯めておいてます。
今回の話は「二人ともアホ」なので、候補の中から「たぶん君より少しマシ」を選びました。
部屋デートなら「彼の本棚」、片思いねちねちだったら「声を出さずに泣くことくらい」を選んでも良かった。(この三つが同じ記事にメモってあった)使わなかったタイトルは他のお話で使うと思います。
この時点ではどこを漢字に、どこをひらくか、とかは考えていません。暫定タイトルです。
<とりあえずファイルを作る>
本のサイズは決まっているので、フォトショを開いて、表紙ファイルを作ってしまいます。
サイズ決め(40P以内なら背幅いらねえ)→フルカラーって決めてるので解像度350dpi→センターと余白にガイド入れる ここまでは無心
<素材を置く>
パターン素材を置く→白いとことの配分考える→タイトル・その他文字情報を置く→全体的に色と位置の調整
タイトルの漢字・ひらがな、はここで決定します。
ここで「紙袋と再録に入れてもらったロゴを使わせてもらおう」と思い立って、デザインしてくれたサコさんに一応お伺いを立ててからぶっこむ→ひたすら位置調整
表紙に入れる文字情報がワンパターンで(そりゃまあ)、間違えようがないのに、それでも「Shitenhoji HighSchool」とかになってる痛恨のミスもお手の物です。(そして中身は大学設定だったりして忙しい)
年齢制限を入れるかどうかもここで決定。予定が決定になるのはフォトショを開いているこの瞬間です。
全部作り終わったら、一緒にサイト用のサムネイルも作っておきます。画像データを何度も開きたくないからですが、これも結構忘れて泣きを見ます。
<表紙入稿>
できたのはこれ。確認したら、表紙の入稿が12月11日でした。
表紙入れる時点で本文が確定してることなどまずないです。ダメすぎる。
3.あらすじを考える
これもwebのネタ帳に入れていきます。
大まかにしかメモってません↓
・酔っ払い/財前がけしかける/やっちまう/謙也後悔/後悔していらん!
特にSF(少し・不思議)要素もない話だし、場面転換も少ないのでこんなもんでOK!
長い話、SFちっくな仕掛けのある話(古キョンだと「恋文会議」とか、謙財だと「恋があなたに降り積もる」とか)のときは、ポストイットにキーワード・台詞・書きたいシーンを書きなぐって、その後で順番をまとめていきます。時系列にはしません。飽くまで書く順番にしています。
書くとき、いつも起承転結のボリューム分配が微妙になってしまうので、エロがある話はどこにエロを入れるかだけ真剣に考えます(反映されないことも)
ちょっと逸れますが、エロについて思うこと
・あると分かりやすく盛り上げ部分が作れる気がする
・しかし乗らないと書けない
・それを目的にするか、繋ぎにするかでボリューム変えないといけない(でも乗ってたら好きなだけ書いたほうがいい、だって読み返して楽しいからね…)
・冒頭に入れたら最後にも入れないと締めようがない気がしてる。締める技量がないから
というわけで、今回はエロ目的ではなく起承転結でいうと承になるとこに入れたいというのを再確認します(確認だけね!反映されなくても問題はないです)
4.書く
ポメラ(携帯できるメモエディタのみの機械)(で合ってる?)で本文を書いていきます。
家では遊んでしまって集中できないので、会社帰りにコーヒーショップに寄って1~2時間くらい。
内容によってまちまちですが、1日1.5hしか集中できず、その時間だと3000~4000文字くらい。
それ以上はやらなくていいって事にしとくと気が楽なので、そういうことにしてます。
集中力が切れそうになる度に、現在の文字数を確認して、ツイッタでそれを垂れ流したりして奮起というか追い込みというか。とにかく集中力が続かないことが最大の課題っていうか…注意力散漫な大人です。
<ポメラのデメリット>
私が感じてる部分では、画面に表示される文字量が少ないので、読み返しづらいのが不便。
飽くまで下書きのつもりの方が良いんだと思います。
漢字の変換もそんなに賢くないので、分からなくなったら思い切って検索しやすい記号などに置き換えて書き進めています。辞書で調べて気が逸れるのが好きでないからです。(あと携帯で辞書検索したりすると、余計なことして遊び始めるので…)
置き換えは大体★にしてます。
例)零れる、が変換できない(もしくは後で確認したい)→★こぼれる★ で括る→PCに流し込んだ後、★を検索してチェック
あとはバックアップ超必要。SDカードに記録するときは、いちいちファイル名を変えていきます。ポメラはしょっちゅうフリーズするので(新しいのは違うかも)
旧ポメラユーザーは以下の情報を参照いただけると「これか…」と思い当たる節もあるかもですぜ。
ポメラ勝手wiki>バグ
昔のファミコンソフトのごとく「やってはいけない操作」があるの怖いです。
内容に関しては、あらすじが荒すぎるせいで脳内組み立て→吐き出し、しか出来ない状態です。
携帯からネタ帳を見たり見なかったりして、ひたすら吐き出し。
あまり構成に凝ったことがないのでいつもリビドー垂れ流しです。
書いている部分より先の部分で使いたい文章が浮かんだときは、逆らわずに打ち込みます。で、3行くらい送っておいて、使えるシーンになったらつなげる、くらいの感じで。とにかく勢い優先にしちゃってます。
5.流し込む
ワードで入稿するので、ワード起動して雛形を作ります。
前に作った本を引っ張り出してきて、いつの雛形がマシだったろうかとか考えつつ、行数・文字数・フォント数なんかを決めます。私は眼鏡無しで寝床で読むために、本文は8p~9pにしてます。(文庫版・B6くらいだと8pがいいのかな)
結局9pt、余白は20~16mm、22文字17行にしました。
ポメラ(横書き)→ワード(縦書き)にすると、気になる並びも出てくるのでここで調整。
★で置き換えしておいた分もここで検索、修正。
6.書き足す
流し込んだ後に修正ついでに書き足します。でも大概、この作業に入れるのは入稿ギリギリだし、時間ないし、オチまで書けてないから大慌てでこの作業をします。
7.調整
5,6,7はぐっちゃぐちゃになっていきます。問題ない。
方言で躓いた台詞も、ここで直します。時間があればファイルを関西弁コンバートお願いできる人に投げます。関西弁っつっても広いし細かいから、自分で脳内再生して気に入ったものにします。ニュアンス付けくらいの気持ちです。ここでもツイッタ大活躍です、TLでお願いして返ってきたもの(関西弁だと大抵候補がいくつか出てくる)から、細かい違いを訊いて決めます。
同時に、校正お願いできそうな人にも投げます。こっちのが本当は大事だね。自分でもやるべきですが、大抵は脳みそぐらぐらになってるので出来ません。この本は校正お願いできなかったので酷いミスがぽろぽろありました。気にしない。
本文ファイルがワード1個で済むときは、台割りも作りません。
なるべく8の倍数に、出来なければ4の倍数に。それも無理なら2の倍数。
8.ヘッダー、フッター、奥付作成→入稿
細かいミス発生しやすいというかしてない本のが少ないんですけど、奥付作り終わると達成感という名のエクスタシーです。好き。
表紙入稿時に申告したものと本文の枚数が違うこともあるので、発注内容に気をつけながら入稿。全部オンラインで済むとこしか使えないGIRIGIRI体質です。
テンション上がったままで時間もあれば、そのままサイトのオフラインページいじりに以降します。オフラインサーチに登録してるときはサーチも更新できてイベントへのテンションがマックスになります。
大体こんな感じです。
本文を組み立てる工程とか、何も出せなかった。だって何も考えてないから…。
何か意味あったんかこれ。みさごさんが楽しかったらいいけど、もっとちゃんと構成やってるひととかのが読みたいんだろうと思うと申し訳ない。
ちなみに平日5日やったとして3000文字×5日=15000文字。2段・22文字×17行でだいたい800文字だから、20ページくらい…という皮算用をよくしますが、気休めでしかないという…。あと会話とか喘ぐの多いとページ消費してしまうから要注意だと思いました。書いてて恥ずかしいからあんまり喘ぐ台詞入れられない。修行したい。(段々ずれてきた)