なるかな、何とか・・・
とりあえず、ここで冬合わせで出せたらいいな、のパラレル本の叩き台を晒していきます。
あーあー 私さあ 料理がからきしだから、料理作れる人を問答無用で尊敬します・・・って感じのパラレルです。
私がどのくらい料理が出来ないかというと、私の作ったチャーハンを、みなかみさんとかのえさんは一口食べて微妙な顔になり、「焼けばいいんじゃないか」「焼いてみよう」と言い出し、お焼きにし、みなかみさんに至っては醤油までかけやがった。
そのくらいの腕前です。
たぶん、私の味覚に問題があるんだと思います。
カレーにごってごてに蜂蜜を入れるような味覚にね・・・。
(カレーだと思わなければ食べられる、としーちゃんたちは言っていた)
そうそう、会社の鬼リーダー(子供にサンタクロースが自分であるという嘘をつき続けているのが苦痛なオールバック・額に傷あり)が、社外から来てる人に「今度ようやく一緒に仕事が出来ると思ったのに、残念です」と言われていたんです。一緒にっていうか同じ現場でっていうか。その社外から来てる人もスキルが高いから、うちの鬼リーダーと一緒になる機会はほとんどゼロなんですよ。ようやく一緒に、と思ったら、別の新人さんと組まされることになって不満らしく、それを鬼リーダーに伝えてくれというので伝えたら、「すみませんねえ…まあ俺関係ないけどな」というクールさ。最初の「すみません」の謝意が全く伝わってこない。
というわけで、あっという間に古キョン変換をしてしまいましたとさ。
「すみませんって、あなた、ちっとも悪いと思ってないでしょう」
「俺が割り振ってるわけじゃないんだから俺は別に悪くない」
「・・・別に構いませんけどね、次にご一緒できるのは熊本出張であることをお忘れなく」
「うるさい。余計な事を言うな!」
ああああ萌えるぅぅううう
しかし現実は鬼リーダーなので・・・鬼リーダーがキョンで良いはずはないので・・・大丈夫です。まだ戻って来れます。
その鬼リーダーと社外の人が熊本出張に誘ってくれました。
もちろん私がいけるわけないんですけど(そもそも向こうでやることねーしな)、そんなド萌えらと一緒に行ったら萌え死ぬわ。謹んでお受けします。(どっち!)
その社外の人は単品だとものすごくいらっとさせられるんですけど、鬼リーダーとだと萌えるわ~。あの鬼リーダーが苦笑してんの。せざるを得ないの。たぶん内心では苛々してると思うんだけど、それを表に出せないから苦笑してんの。勤務時間中にこんな多大な萌えを貰っていいんだろうか。死ぬかもしれん。今度鬼リーダーに夕飯誘われたら絶対断るもんか。鬼リーダーの愚痴聞きてぇぇえええ!!!
すげー日常ばっかですみません。
<追記>
日本の?自衛隊の?旧日本軍の??幕僚総長???についてのメモ
(分からないことだらけでメモってもなあ)
・長官に対する最高の専門的助言者。会議の議決権を持つ。
・幕僚長の上にいるのが幕僚総長、ではなく、幕僚長たちの会議の進行が幕僚総長?
・空軍幕僚長、海軍幕僚長、って具合に配置されるみたい
・無論作戦参謀よりは上でしょうが
うーん・・・組織によって役職名と中身と変わってくるもんだから何ともいえませんが、とりあえず、これだけ読むと幕僚総長って副団長ぽいですね!
<追記の追記>
ばくりょう‐ちょう【幕僚長】 (大辞泉より)
陸上・海上・航空各自衛隊の長。統合幕僚会議議長とともに防衛庁長官を補佐する。
ばくりょうちょう[―れうちやう] 3 【幕僚長】 (大辞林より)
各幕僚監部の長として防衛庁長官を補佐し、それぞれの隊を指揮・監督する自衛官。
→てことは統合幕僚会議議長=幕僚総長、な、の、か?
陸軍も海軍も空軍も居ないハルヒ軍では総統直下で実質第二位、でいいのかなー
補足1:
とうごう‐ばくりょうかいぎ〔トウガフバクレウクワイギ〕【統合幕僚会議】 (大辞泉より)
防衛庁の機関の一。議長と陸・海・空各幕僚長の四人で構成され、統合防衛計画の作成・調整、自衛隊の出動の際の指揮・命令の基本などについて、防衛庁長官を補佐する。昭和29年(1954)設置。
補足2:自衛隊、アメリカ・イギリス軍隊階級表 http://dic.yahoo.co.jp/docs/sub/hyo1.html
あれっ 何だーあ 大将だったのか~っていうか自衛隊に特化した呼称だったのね幕僚長。
正体が分かってスッキリしました。
安心して銀英伝でハルヒ萌えできる。(こらー)
毎週水曜はやたらと働かされる。
される、って言うとどうも受身だし、給金をもらっている身分でその言い草はないだろうと思われるかもしれないが、給金をくれる方の仕事ではない労働が課される、それが水曜の夜だ。
よっぽどの事がない限り水曜だけは定時にタイムカードを切る俺を、職場の連中は皆、恋人の都合に合わせていると思っているらしい。水曜定休の仕事って何があったっけ、という話題で盛り上がるのはいい加減飽きそうなものなのに、他に娯楽もないのか定期的にそんな話をしている。着地点なんて分かりきっているのにな。
そして、俺が定時で上がる理由は彼女なんて素敵な存在のせいではない。
もっと凶暴で我侭で、傍若無人を流行の3Dプリンターで出した後で世界中の小学生の余ったエネルギーを詰め込んだような女のせいだ。そう、あの方向性は小学生だ。テレビで放送されている番組もそこそこ理解出来るようになって、発言もこしゃまっくれた物になったくせに、自分で出来る事には限りがあると薄々感づいている、小学生のような。
涼宮ハルヒとはそういう女だった。
まあ、この情報は出会った当時、高校生の頃のものだから、今じゃあ多少マシになってるかな、と、俺はそのくらい呑気な心構えで就活に終止符を打ったというメール(何でもサクサク決めるあいつにしては遅い決定のように感じるが、もしかしたら3日で決まったとかいう事もあり得る)に電話で返事をしたのが二月の終わりの事だ。その時はまだ、毎週水曜にこんな面倒を押し付けられるとは思ってもみなかった。
具体的に何曜日だとか、何時間だとか、そんな事が問題だったわけではない。根本的に俺は甘く見すぎていたわけだ。涼宮ハルヒはもっと突拍子がなくて退屈が大嫌いで自分の直感だけを信じて生きている、根幹がそう簡単に変わるわけがなかった。
ただの世間話だったはずなのに、あれよあれよと言う間に俺はハルヒの親戚が秋口に畳んでしまったという元・小料理屋に連れて行かれ、「あんたの料理の腕なんて大した事ないってのは分かってるけど、そんな腕前でも止めれば落ちるし、継続していけばマシになるに決まってるのよ。サラリーマンなんて死ぬほど下らない職業に就くんだったら、せめてこれくらいしておかなきゃ将来真っ暗よ!」とまで言われた。
ハルヒよ、世の中、サラリーをもらって生きている人間の方が断トツに多いんだぞ、滅多な事を叫んでくれるな。そもそもお前だって、と口を開こうとしたのに、ハルヒは既に聞く耳を持たずあっと言う間にそれぞれ必要な業者に連絡を取ってガスと水道と電気を使えるようにしてしまった。俺はその様子をただ黙って見ていただけだ。ああ、こういう雑務を自分で出来るようになったんだなあ、という程度の感慨はあった。高校の頃はこの類の雑務は全部俺がやらされていたからな。うんうんえらいぞ、お前も成長してるんだな、と褒めてやれなかったのは俺がここで板前もどきをやらされる前提での雑務処理だからだ。
「本気で言ってんのか」
「何よ、別にアンタに調理師として生計を立てろだなんて言ってないでしょ」
当然の抗議もいつかの頃のようにすげなく却下されて、それどころか俺の方が悪いかのような非難のされよう。本当に俺はどうして就職の報告などというハルヒにはさして興味のなさそうなものをわざわざ電話でしちまったんだろう。余計な面倒が来るのは分かっていたはずなのに。
そうして何故だか俺が腕を振るわなきゃならん場は整えられてしまい、毎週水曜日はここでおさんどんをする破目になった。客はハルヒ一人、材料費は俺持ちで、店の維持費はハルヒ持ち。客席数はカウンターとテーブル席を含めて二十ほどあるが、ハルヒがカウンターに腰掛けてしまうのでテーブル席は荷物置き場になっているのが常だ。
初回はメニューに指定が無かったので、鰆と煮物とほうれん草のおひたし、それに味噌汁に白米。スタンダードすぎて小料理屋でわざわざ食べるほどのものでもないようなものを作ってやった。ガッカリしたハルヒが「もういいわよ、次はあたしが作る!」と言い出してくれないかと思ってのことだ。
しかし予想に反して(というかコイツに関しては常に予想に反されっぱなしなのだが)、ハルヒは黙って平らげ「悪くないわ」と言った。声音だけ取り沙汰すなら不満もなければ感動だってなさそうな平坦なものだったが、頷きもしないその様子の中に本当に「悪くはない」と奴が思っているんだと俺に分かっちまったんだから仕方が無い。片づけをする間にスーパーで適当に買ってきたアイスをわざわざ器に盛って(小料理屋というのは皿だけはやたら豊富にあるものなので、一体アイスなんかをどの器に入れたらいいのか俺はとても躊躇った)出してやると、今度は「ウェハースくらい付けなさいよ」と明らかなる文句を言ったが、これもやっぱり心象は悪くないらしい。その後は会社の奴らが如何に無能か、自分ならこうするのに、などという非常に野心あふれる若手らしい事をつらつら述べるに留まった。
そのアイスの皿も下げてお茶を出すと、
「アンタは?食べないの?」
と、ようやく女王様から声が掛かった。
「今までお前はどこを見てたんだ。さっきからここで俺も食ってたろうが」
「冗談でしょ!どこの世界にカウンターの内側で堂と賄いを食べちゃう板前が居るっていうのよ!」
「俺は板前じゃねえ」
舞台が整い過ぎちゃいるが、普通の夕飯を作って食べただけの事だろうが。そこで怒られるのは筋違いのお門違いだ。
「ま、この件は保留ね。他にまな板を任せてもいいって人が現れたら途中交代もアリだし」
任せる任せないの判断はお前なのか、という突っ込みはもちろん聞き入れてはもらえない。
二度目の水曜日、俺は献立を決めるのもかったるく、会社の休み時間にハルヒに向けて『火曜の夜までにリクエストが無ければカレーとする。よって今日はカレー』と、かつての奴のようにメールを送りつけてみた。返事は『そういうのはもっと早くに言っておくべきでしょう!今日は親子丼!絶対に親子丼!」と、これまたかつての本人そのものな横暴さで来たが、これは予定内だ。リクエストが無難な線なのは相手がこちらの腕を見越しているからに他ならない。無茶なリクエストが無いのは奴の成長で、リクエストを引き出すことが出来たのは俺の経験だ。会わなかった四年間で手法を忘れていなくて良かった。
メールが返ってくるなり、親子丼に必要な材料をメモに書き留めて昼飯に行くと、小さな社員食堂は人でごった返していた。しかも今日の丼物は親子丼ときた。仕出し弁当も売り切れているし、今日はコンビニへ行くことにした。夕飯のために昼飯が粗末になるなんて、俺はどこの主婦だ。
記憶にあるレシピに不安を覚え、帰りの電車の中で携帯をいじくり手順を確認しているとメールが割り込んできた。
『今日はもう一人連れて行くから!ちゃんと三人分準備するのよ!』
お疲れ様、の一言もないその自分勝手さと傲慢さとある種のすがすがしさで溢れ返ったメールで午前中に上司にネチネチ言われた憂さが晴れていく俺も何なんだろうな。決して癒されているわけではないのだが、「例えばコイツがここに居れば、くだらない!の一言で片付けやがるだろう」と想像するだけで幾分気持ちが軽くなるわけだ。より最悪なものを想像する事で現状から受けるダメージを軽くする技かもしれない。
とにかく材料を買う前で良かった。